北柏どうぶつ病院
〒270-1168
千葉県我孫子市根戸1235-8
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心房中隔欠損症(ASD)は、心房中隔に穴が存在することによって、左右の心房がつながってしまう先天性の奇形です。オールド・イングリッシュ・シープドッグやサモエド、ボクサーによくみられますが、他の犬種やネコにも発生します。胎生期に心房中隔の形成が不十分だったことが原因とされており、その発生機序によっていくつかの型に分類されています。
単独の小欠損孔であれば、血行動態に著しい異常を起こすことはなく、症状がみられないことがあります。しかし、中〜大欠損孔のASDでは、他の心奇形を合併していなければ左心房から右心房へ短絡血流が起こり、体循環に比較して肺循環血流量が増加します。これによって右心室の容量負荷が起こり、さらに、短絡血流量が多い状態が続くと、肺の間質に変化が生じ、肺高血圧症を引き起こすようになります。こうなると、右心房圧が上昇して左心房圧を超えてしまい、逆シャントが生じるようになります。
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